ホンダが2011年4月、米国市場へ投入した新型『シビック』。11月1日にラスベガスで開幕するSEMAショー11では、最大出力450psオーバーのモンスター・シビックが初公開される。
このシビックを手がけたのは、米国で日本車のカスタマイズを得意とするFox Marketing(フォックスマーケティング)。新型シビックの2ドアモデル、『シビッククーペ』の「si」グレードをベースに、驚異的なパワースペックが与えられた。
2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジンには、専用のターボキットを装着。ボルグワーナー製のターボチャージャーは、ホンダがALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)のマシンに使用し、2012年のインディカーに採用予定のものと基本的に共通だ。この他、「フルレース」ブランドのインタークーラー、ダウンパイプ、エグゾーストなども追加された。
さらに、インテークマニホールドは、耐久性を考慮して欧州仕様の『アコードタイプR』用に交換。これらのチューニングの結果、シビッククーペは最大出力450psオーバーを達成。ノーマルの201psの倍以上というパワフルな心臓部を得た計算だ。
もちろん、パワーアップに対応して、ブレーキやサスペンションは強化。タイヤはトーヨー製の「Proxes 4」で、サイズはフロントが255/30R20、リアが255/35/R20を履く。専用のボディキットにより、迫力も大きく増した。
Fox Marketingは、「エンジンの耐久性は、走行10万マイル(約16万km)を超える」と語り、その完成度に自信を見せている。