日産自動車は13日、FF(前部エンジン前輪駆動)用のハイブリッド車(HV)システムを開発したと発表した。開発担当者によると、まず2年後に北米向け車両に搭載して市販する計画だ。
報道陣に公開したFF用のシステムは、すでに『フーガ』に搭載している後輪駆動車用と同様に、1モーター2クラッチ方式を採用し、スーパーチャージャーを搭載した2.5リットルのエンジンを組み合わせた。
2次電池はリチウムイオン電池を使用する。変速機はフーガHVが7速ATとしているのに対し、新開発のCVTに2クラッチを内蔵させている。エンジンにスーパーチャージャーを採用したのは、「システム全体をコンパクトにし、レスポンスと燃費を向上させる」(開発担当者)狙い。3.5リットル車並みの出力性能があることから、中型クラスに搭載される見通しだ。