2010年末、米国市場へ投入された日産自動車のEV、『リーフ』。発売から約半年を経て、リーフのユーザーに関する興味深いデータがまとまった。
このデータは12日、米国の3大ネットワークのひとつ、CBS放送の電子版、『BNET』が伝えたもの。同メディアが北米日産のブレンダン・ジョーンズ氏から得た話として、米国におけるリーフの顧客データを紹介している。
リーフは7月中旬の時点で、米国で累計4134台を納車。そのうちの60%が、カリフォルニア州在住のユーザーだ。カリフォルニア州はEV購入者に対する独自のインセンティブを用意。充電設備などインフラ面の充実も、同州の顧客が最多となっている理由のようだ。
また、ユーザーの1日当たりの平均走行距離は、60マイル(約97km)以下。リーフの米国仕様は、1回の充電で最大100マイル(約160km)を走行できるが、多くのユーザーが、この範囲内で使用していることになる。
興味深いのは、リーフのオーナーが他に所有している車。米国でのリーフの顧客は、他にも1〜2台を保有している場合が多いが、トヨタ『プリウス』が、19%と最多を占めるのだ。ハイブリッド車のプリウスのオーナーが、EVのリーフに高い関心を示している点は注目できる。
また、プリウスを含むトヨタ車を保有しているユーザーは、37%にも上る。2位はホンダ車で23.7%。以前からの日産車オーナーは、14%に過ぎないという。