| 【グッドウッド11】自動車雑誌と共同開発 |
リトラクタブル・ハードトップ仕様をベースに、ビンティージタイプのアロイホイールを装着。オーリンズ・ロード・アンド・トラックのコイルスプリングによって車高を2インチ下げている。
シート後方にはカーボンファイバー素材とアルミによるパネルを配したほか、フロントグリル、ダッシュボード、ヘッドレスト後部に赤のアクセントを用いている。さらに後部にはディフューザーを付加している。
『バンザイ・マガジン』は、主にチューニング系日本車を扱う月刊自動車雑誌。MX-5バンザイ・コンセプト開発にあたって同誌は、08年にマツダがデトロイトモーターショーで発表したコンセプトカー『風籟(ふうらい)』のイメージを求めたという。
実車を見るとレッドメタリックのボディ上に艶消しブラックのフィルムを貼ったものであることが判明したが、ボディ各部には「人馬一体」のデカールが漢字およびアルファベットで貼られていることもわかった。
ただしこのMX-5バンザイ、単なる「目立ちたがり」と思われるのは関係者にとって心外のようだ。『バンザイ・マガジン』としては、「巨大なスポイラーやハイパワー、人目を引く巨大なボンネット・バルジなどがなくても、楽しいチューニングカーが実現可能なことを示したかった」という。マツダモーターズUKは、そうした方針に関し「『バンザイ・マガジン』は、真のプロフェッショナル集団である」と賞賛を送っている。
会場では、幅広い年齢の多くの来場者がMX-5バンザイに向けてシャッターを切っていた。コクピットに座ったある若者は、「なによりも艶消しの黒ボディに、しびれるよ」と興奮気味に感想を語っていた。
ところで筆者が知る限りでは、主要自動車メーカーと著名雑誌のコラボレーションは、1963年にルノーが雑誌『ELLE』との協力で実現した“パリジェンヌ”仕様が最初である。いっぽう外国誌ではあるものの、日本語名の雑誌とのコラボレーション車は、このMX-5バンザイが初の試みであろう。
| 大矢アキオの欧州通信『ヴェローチェ!』 |

