民間調査会社のオートデータ社は1日、6月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は105万3248台。前年同月比は7.1%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。
米国ビッグ3では、首位のGMが21万5335台をセールス。前年同月比は10.6%増と2か月ぶりに増加した。シボレーブランドの小型セダン、『クルーズ』が過去最高の2万4896台を販売。モデル末期の中型セダン、『マリブ』も14.6%増の2万3737台を売り上げる。
2位のフォードモーターは、19万3415台を販売。前年同月比は13.3%増と、GM同様に2か月ぶりのプラスとなった。主力中型セダンの『フュージョン』が、13%増の2万0808台。『エスケープ』も43.3%増の2万2274台、『フォーカス』も41.2%増の2万1385台と好調だった。
クライスラーグループは、東日本大震災の影響による減産に苦しむトヨタ、ホンダを上回り、2か月連続の3位。その販売台数は、6月としては2007年以来、過去最高の12万0394台で、前年同月比は30.2%増と15か月連続のプラスだ。大型ピックアップトラックの『ラム』が、35%増の2万1362台。ジープ『グランドチェロキー』も、208%増の8969台と引き続き人気が高い。
日本メーカーのビッグ3では、4位のトヨタが11万0937台を販売。前年同月比は21.1%減と、2か月連続で前年実績を下回った。ベストセラー乗用車の『カムリ』が27.7%減の2万1375台、『カローラ』が17%減の1万8872台、『RAV4』が30.4%減の9105台と、主力3車が落ち込んだ。
5位のホンダは、8万3892台を販売。前年同月比は21.3%減と、トヨタ同様、2か月連続のマイナスだ。『アコード』(日本名:『インスパイア』)が38.6%減の1万7107台、『シビック』が36.5%減の1万7485台、『CR‐V』が7.1%減の1万5493台と、トヨタと同じく主力3車の減少が響いた。
6位の日産は7万1941台。前年同月比は11.4%増と、2か月ぶりに増加した。主力の『アルティマ』が、22.7%増の1万9534台と牽引。『セントラ』も30.5%増の8077台、小型SUVの『ローグ』も7.7%増の7493台と回復している。