【新聞ウォッチ】さらば1000円高速、6月19日限りで中止

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  • 【新聞ウォッチ】さらば1000円高速、6月19日限りで中止
  • タバレス日産副社長

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年6月1日付

●不信任案あすにも採決、小沢氏同調へ民主分裂含み(読売・1面)

●トヨタ700万台割れへ、今年生産見込み、2年ぶり(読売・8面)

●高速休日1000円19日まで、国交省方針、被災者無料は20日から(読売・9面)

●被災地雇って支援、トヨタ系3社(朝日・6面)

●新日鉄と住金合併申請、公取委判断へ、海外シェア焦点(朝日・7面)

●トヨタ、秋以降増産、世界生産前年度並み確保へ(朝日・8面)

●インドに工場新設、スズキ、5年内に稼働へ(朝日・8面)

●三菱ふそう車発火、11件発生、5000台リコール(朝日・39面)

●4月自動車生産過去最大6割減、震災響く(毎日・8面)

●タバレス副社長、ルノーCOOに、日産主導関係逆転も(産経・10面)

●6億円強奪容疑男逮捕、1人に逮捕状(東京・1面)

●パーク24/日本駐車場、今期営業益を下方修正、ガソリン不足や出控え響く(日経・17面)

ひとくちコメント

高速道路料金でETC搭載の土日・祝日「上限1000円」の割引制度がいよいよ6月19日(20日午前0時)で中止されるという。同時に地方を中心に実施中の高速道路の無料化実験も19日で凍結されるそうだ。これまで国土交通省は中止時期を「6月中旬」としていたが、きょうの読売と東京が「19日まで」と具体的な日時を伝えている。

一方で、被災者が東北地方などの高速道路を乗り降りする場合、車種にかかわらず料金を無料とする制度を6月20日から導入する意向であり、少しでも被災者の支援になれば歓迎だ。

思えば、「休日上限の1000円高速」は、自民・公明の連立政権時代の2009年3月末にスタート。その後、政権交代した民主党のマニフェストでは高速道路の「無料化」を掲げたが、財源難などを理由にあっさりと頓挫。結局、東日本大震災を受け、復旧対策を盛り込んだ第1次補正予算案の財源に充てるため、中止することになった。

その「休日1000円高速」が中止となれば、6月20日以降の土日・祝日の交通量が激減することは間違いない。「1000円高速」や将来の“無料化”を当て込んでリニューアルを終えたばかりの「道の駅」や地方の観光スポットなどは大きな痛手となるだろう。

きょうの紙面をみれば、菅政権に対する「内閣不信任決議案」を「あすにも採決」(読売)、「小沢系50人超、賛成意向」(朝日)などと、「被災者不在」の政争を繰り広げている。震災前までは「高速割引」も政争の火種だったが、その「休日1000円高速」も19日深夜には打ち切られる。18・19日は“ラスト走行”を楽しむマイカー族が全国各地の高速道を走り抜けることが予想される。

《福田俊之》

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