米国の民間調査会社、JDパワー&アソシエイツ社は17日、『2011年米国自動車信頼性調査』の結果を公表した。乗用車カテゴリーでは全10部門中、フォードモーターが最多となる3部門を制した。この調査は2008年モデルを新車で購入した顧客に、購入から3年が経過した時点で、愛車の信頼性について202項目に渡って質問。2010年10-12月に調査を行い、4万3700名以上から回答を得ている。調査結果は、100台当たりの不具合指摘件数を示すPPという単位を使用。このPPが少ないほど信頼性が高いことになる。乗用車カテゴリーの各部門ベスト3は、以下の通り。サブコンパクト1. ホンダ・フィット2. トヨタ・ヤリス(日本名:ヴィッツ/ベルタ)3. ヒュンダイ・アクセントコンパクト1. トヨタ・プリウス2. ヒュンダイ・エラントラ3. トヨタ・マトリックスコンパクトスポーティ1. マツダMX-5ミアタ(日本名:ロードスター)2. サイオンtCミッドサイズスポーティ1. フォード・マスタングミッドサイズ1. フォード・フュージョン2. ビュイック・ラクロス3. 三菱ギャラン(北米専用車)ラージ1. ビュイック・ルセーン2. フォード・トーラス3. シボレー・インパラコンパクトプレミアムスポーティ1. メルセデスベンツCLK エントリープレミアム1. リンカーンMKZ2. レクサスES3. アキュラTL/TSXミッドサイズプレミアム1. アキュラRL(日本名:ホンダ・レジェンド)2. メルセデスベンツEクラス3. レクサスGSラージプレミアム1. キャデラックDTS2. メルセデスベンツSクラスブランド別調査でリンカーンが初の首位に輝いたフォードモーターが、全10部門中、3部門を制した。そのモデルは、フォード『マスタング』、『フュージョン』、リンカーン『MKZ』だ。フォードに続いたのが、GMとホンダで、各2部門ずつでナンバーワンを獲得。GMはビュイック『ルセーン』とキャデラック『DTS』、ホンダは『フィット』とアキュラ『RL』(日本名:『レジェンド』)が選ばれた。一方、前々回の調査で、11部門中6部門で1位に輝いたトヨタ(レクサスとサイオンを含む)は、今年は昨年同様、コンパクトカー部門の『プリウス』が1位になったのみ。J.D.パワー社は、「米国メーカーと日本や欧州メーカーとの品質の差は小さくなった」と指摘。フォードモーターのベニー・フォウラー副社長は、「今回の結果は、顧客にとっていいニュース。我々の商品の品質は、世界で最も高いレベルにある」とコメントした。