イタリアのデザイン工房、ベルトーネは、3月1日に開幕したジュネーブモーターショーにおいて、ジャガーのコンセプトカー、『B99』を初公開した。
B99は、英国ジャガーカーズからの依頼を受けて製作されたコンセプトカー。2009年に生産を終了した『Xタイプ』の後継車となる、ジャガーの新しい小型サルーンを提案する。
車名のB99とは、2012年にベルトーネが創業100周年を迎えることにちなんだもの。ジャガー『XK150』(1957年)など、ジャガーの名車を手がけてきたベルトーネが、ジャガーの伝統を反映させた未来の小型サルーンを披露した。
B99のボディサイズは、全長4500×全幅1950×全高1350mm、ホイールベース2800mm。欧州Dセグメントに分類できる大きさだ。BMW『3シリーズ』(全長4540×全幅1800×全高1425mm、ホイールベース2760mm)と比較すると、全長はほぼ同じ。2mに迫る全幅と3シリーズよりも75mm低い全高が、B99のシルエットを際立たせる。
フロントグリルは、ジャガーらしいオーバルデザイン。薄型のヘッドライトとの組み合わせが斬新だ。テールランプも同様に薄型デザインで、赤く光るガーニッシュはグリルと同じオーバル状となっている。
パワートレインは、ハイブリッド。最大出力170psの1.4リットルエンジンに、最大出力204psを発生するモーターを組み合わせる。二次電池はリチウムイオンバッテリーで、EVモードでは最大100kmをゼロエミッション走行できる。
B99は現時点ではコンセプトカー。しかしジャガーは、「3シリーズのライバルを開発する」と明言しており、このB99のデザインが市販モデルに反映されるのは間違いない。