NEOTOKYOオートモーティブは6月10日、60歳前後のシニアを対象としたクラシックカーのレストモッドサービスを開始した。
同サービスは「終のクルマ」を求めるシニア層に向けて、「自身と同年齢のクラシックカー」を現代車並みの快適性と高性能に改造して提供する。対象車種は1960年代から70年代に生産されたジャガー『Eタイプ』を中心とした高級クラシックカーだ。
クラシックカーは現代車と異なりエンジンをかけるのも困難で、エアコンやパワーステアリングなどの快適装備もない。また故障も多く日常のメンテナンスにも時間がかかる。このため美しいデザインに憧れる層は多いものの、特に体力に自信のなくなったシニア層は所有をあきらめるケースが多かった。

レストモッドサービスでは、信頼性の高いレクサス『LS460』用V8エンジンに換装し、エアコンやパワーステアリングなどの快適装備も追加する。さらにCarPlay/AndroidAutoによるスマホナビやストリーミング音楽サービスも利用可能とする。
内外装については要望に合わせて変更が可能だ。車体のサビ落としを行った上で全塗装を実施し、内装は本革または合成皮革により全面的な張り直しを行う。フロントカウル部と左右ドア部はカーボンにより新たに製造し換装することで、軽量高剛性化し安全性を高める。
ジャガーEタイプは1961年から1975年にかけて生産されたため、現在64歳から50歳までの人が対象。同社では自分と同じ年齢の車がレストモッドにより新車並みにアップデートされる様子を見て、シニアの方々が今後の人生をより新鮮な気持ちで取り組むことができるのではないかとして、同年齢の車体レストモッドサービスを開始した。

費用は2000万円から4500万円程度(仕様により変動、ベース車両別途)で、工期は6~18か月。保証期間はお引渡し日から1年間となっている。
同社代表取締役の菅谷義博氏は「子育ても終わり仕事も一段落したシニアの間では『終のクルマ』として何に乗るかがよく話題に上ります。そのような方々でも安心して乗れ、『終のクルマ』として免許返納まで乗って頂ける車を目指してサービスを提供いたします」とコメントしている。