【ジュネーブモーターショー11】欧州メーカー 見どころ…伊スーパーカー戦争勃発

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開幕前日の会場
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3月1日、ジュネーブモーターショーが開幕する。欧州のモーターショーシーズン皮切りのショーとして、また、仏独伊三国の間に位置するスイスで開催されるショーとして大小のブランドが集まる恒例のイベントだ。

開幕前日の設営の取材を通じて、欧州メーカーを中心に各ブランドの出展状況を見てみよう。

◆イタリアの2大スーパーカーブランドがそろい踏み

欧州勢は、フェラーリのシューティングブレーク『FF』が最大の注目の的だろう。660馬力を発生するV12エンジンをフロントに置いた四輪駆動で、最高速度は335km/hに達する。

このスーパースポーツの向こうを張るのが、流出画像で話題をさらったランボルギーニ『ムルシエラゴ』の後継モデル『アベンタドール』。最高出力は700馬力と、FFをしのぐスペックをひっさげて登場。

この他、グンペルトやフィスカー、パガーニ、ケーニグセグ、アルテガなどの少量生産のコーチビルダーが出展するのもこのショーの特徴。イタルデザインやベルトーネ、ピニンファリーナなどのデザインハウスも独自デザインのコンセプトカーを出展予定だ。

◆コンパクトクラスのモデル充実が図られるドイツ勢

BMWは、コンセプトカー『ヴィジョン・コネクテッドドライブ』を出展。09年のフランクフルトショーに出展した『ヴィジョン・エフィシエントダイナミクス』はディーゼルPHVというパワートレーンの未来を導くモデルだったが、コネクテッドドライブは「デザイン」と「UI」をテーマにしたオープンカーだ。MINIブランドではハッチバックよりも小さいAセグメントクラスの『ロケットマン』を出展。

メルセデスは、『SLK』と『SLS AMG E-CELL』、さらに新型『Cクラスクーペ』を含むフェイスリフトを行った『Cクラス』ファミリーを全面に押し出す。

フォルクスワーゲングループはブース全体を巨大な黒い幕で覆っているため、中は一切うかがいしれなかった。事前のリリースによると、アウディ『A3コンセプト』や、久々の登場となる『ゴルフカブリオレ』などコンパクトセグメントを中心に新モデルを登場させる。

◆フィアットはクライスラーのOEMを展開、PSAは?

フィアットグル−プは、クライスラーからのOEMモデルでランチアの復権とフィアットのモデル拡大を図る。アルファロメオはブースが『MiTo』と『ジュリエッタ』の2モデルに占拠されていたが、中央のメインスペースにはまだ車両が置かれていなかった。噂される『スパイダー』の後継モデルが展示されるのだろうか。

日産『ジューク』のルノー版といわれる『キャプテュル』を出展するルノーは、お得意のEVコンセプトも複数出展するだろう。PSAグループは発表済みのシトロエン『DS4』とプジョー『508』がブースの中央を飾るが、ワールドプレミア級の予告アナウンスはない。

フォードは『C-MAX』と『クーガ』のデザインエッセンスをミックスしたようなクロスオーバー『バートレック(VERTREK)』を出展する。また中国メーカーのBYDもブースを構えるが、メインはお馴染みの電気自動車『e6』の模様。

◆EV・PHVのフィーバーは一段落か

これらスーパーカーの勢いの一方で、昨年のショーに比べEV熱は若干引いた感もあるが、スマートのEVロードスターやBMW『1シリーズ』のEV版『アクティブE』に加えてロールスロイスもEVのコンセプトを出展する。PHVでは、ランドローバー『レンジローバースポーツ』をベースにした『レンジe』、ボルボ『V60PHV』が世界初登場となる。

これら多くは現行車種をベースにしたEVもしくはPHVのコンセプト。行政・自動車メーカー・電力会社との連携により、各地でEVを活用した実証実験が行われる欧州だが、メーカーとしてはまだEV・PHV普及への具体的な道筋を模索している段階とも見て取れる。

《北島友和》

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