【新聞ウォッチ】「スカイラインの父」桜井真一郎さん死去

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プリンススカイライン1500デラックス(1963)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年1月21日付

●中国GDP2位、13億人市場存在感、航空機20年まで4330機、新車販売3000万台に、外国企業に技術開示圧力(読売・2面)

●EV部門幹部もルノー側を告訴(読売・9面)

●「環境車8種投入」発表、三菱自、小型車に開発集中(読売・10面)

●鋼材小幅値上げへ、10年度下期、新日鉄・トヨタ交渉(読売・11面)

●ベア統一要求を2年連続見送り、全本田労連(毎日・7面)

●自賠責11.7%上げ、乗用車2480円、軽2990円(産経・2面)

●軽く広くスズキが新「MRワゴン」(産経・10面)

●日野、本社工場閉鎖し生産効率化へ(産経・10面)

●走行中もメールOK、年内に都営地下鉄全線(東京・1面)

●ヤマト社長に木川氏、アジア展開拡大に期待(東京・9面)

●NEC、レノボと合弁、パソコン日中連合、最終調整過半出資受け入れ(日経・1面)

●積水ハウス、EVコンセント住宅に標準装備(日経・9面)

●日野自動車本社工場閉鎖へ、相次ぐ撤退、揺れる地元、跡地活用も焦点に(日経・31面)

●訃報・「スカイラインの父」桜井真一郎氏(日経・35面)

ひとくちコメント

どんなに忙しい時でも新聞を手にすると、社会面の下段に載っている訃報欄だけは必ず目を通すことにしている。そこに掲載されるのは文化人や学者、政財界などの著名人ばかりだが、中でも面識のある人の訃報に接するのはたまらなくつらい。

きょうの各紙には、桜井真一郎氏が17日午後10時23分、心不全のため東京都世田谷区の病院で死去、81歳、と顔写真付きで取り上げられている。

桜井氏といえば、横浜国大卒業後、建設会社勤務を経て1952年プリンス自動車工業(現日産自動車)入社。57年に発売された日産の看板車種だった『スカイライン』の開発に初代から長年携わり、「スカイラインの父」とも呼ばれていた。

筆者が桜井氏を初めて取材したのは80年代半ば。日産の特装車を開発するために設立したオーテックジャパンの初代社長に就任した直後である。当時の日産は派閥抗争が激化。実力者でも桜井氏のような旧プリンス出身を外様扱いにする風潮がまん延していた。病み上がりだったが、スカイライン開発の秘話を誇らしげに語ってくれたことが記憶に残る。

若い日産マンには馴染みが薄いと思われるが、戦後の“技術の日産”を引っ張ってきた第一人者だったことは紛れもない。合掌。

《福田俊之》

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