【オートモーティブ ワールド11】EVで復活したトミーカイラZZ

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1月19日から東京ビッグサイトで始まったオートモーティブワールド2011では、会場の一角に電気自動車特別展示コーナーが設けられ、メーカー製からベンチャー製まで、プラグインハイブリッドカーや電動バイクを含めて20台近くの車両が並んでいた。そのなかに、ちょっと懐かしいスポーツカーがあった。トミーカイラ『ZZ』だ。

トミーカイラは、1967年に輸入車販売会社トミタオートを設立した冨田義一氏と、F1メカニックの解良貴久雄氏の出会いにより生まれたブランドで、国産・輸入車のチューニングコンプリートカーを主力としていた。ZZは1995年、完全オリジナル設計のスポーツカーとして発表。わずか650kgの超軽量ボディによる痛快な走りが持ち味だった。

展示車はこのトミーカイラZZをEVコンバージョンしたもので、車名は『ZZ-EVスポーツ』。開発したのは京都大学発のベンチャー企業、グリーンロードモーターズで、リチウムイオン電池の搭載量を抑えることで重くなりがちなEVの車両重量を780kgまで軽量化した。充電時間は普通充電で4時間、予定価格は税抜きで500万円としている。補助金は150万円が受けられるという。

バッテリーを少なめとした分、満充電での走行距離は100kmに留まるが、ライトウェイトと低価格にこだわった結果ということを知れば、納得するする人が多いのではないだろうか。より長い航続距離を望む人には、バッテリーの増設も可能だという。駆動系には2速減速装置を組み込んでおり、最高速度は160km/hとされている。

グリーンロードモーターズでは今後、量販に向けた認定作業に取り掛かるとともに、2001年にデビューが予定されていたものの幻に終わったクーペボディのZZ IIについても、コンバージョンEV化によって復活させる計画であるという。

《森口将之》

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