日産がGMに強烈なカウンターパンチを見舞った。GMがシボレー『ボルト』を、「EV」と呼ぶことに対してだ。
米国の複数メディアの報道によると、デトロイトでこのほど行われた『オートモーティブニュース』紙主催の自動車会議に、日産アメリカのカルロス・タバレス会長が登壇。車のマフラー(排気管)を高々と持ち上げて、「本物のEVには、マフラーはありません」と、GMのプラグインハイブリッド車、シボレー・ボルト(GMはEVと呼ぶ)を皮肉ったのだ。
タバレス会長はさらに、「自動車メーカーは、消費者に正しい情報を伝える義務がある」と述べ、暗にGMがボルトをEVと呼ぶのは間違い、と指摘した。
最近、米国で1700名のドライバーを対象に行った調査では、全体の45%がEVに関する知識が全くない、または乏しいとの結果が出た。来るべきEV普及時代に備えて、まずは自動車メーカーの意識改革こそ必要、ということかもしれない。