タイトルに一番近い位置から最終戦に挑みながら、結果的にはわずか4ポイント差でドライバーズチャンピオンシップを失ったフェラーリ(14日、アブダビGP)。ステファノ・ドメニカリ代表はチームの作戦に誤りがあったことを認めている。
「わずか数ポイントで目標に届かなかったことに大いに失望している。作戦を誤った理由は3つある。注意しなければいけないライバルが2台あったこと、そしてソフトタイヤの摩耗具合を必要以上に警戒してしまったこと、そしてコース上でのオーバーテイクの難易度を考慮しなかったことだ。なぜその決断に至ったのかをいまさら蒸し返しても仕方がない。われわれはチームとして全力を尽くしたまでだ」
「素晴らしい情熱を示してくれるファンには心から感謝している。今日のレース出来は今シーズンのワーストと言っても過言ではない。しかし数ポイント差で敗れたにせよ、それは今日だけの結果によるものではない」
「われわれはフェラーリである以上、勝利することが課せられた義務。いつまでも悲しんでいないで、顔を高く上げなければならない。2位は勝利ではないが、これがスポーツというもの。結果は甘んじて受け入れるよ」とドメニカリ代表。
最後まで戦ったフェルナンド・アロンソについては、「ドライバーとしても人間としても非凡な存在。コクピット内と外で見せたリーダーシップは素晴らしい。来年は彼とフェリペにもっと良いマシンを提供できるよう全力を尽くす」と賛辞を送っていた。