ぶっちゃけ賞はインパクト第一だと私は信じる。いいクルマである以上に、その年にどういう影響を世の中に与えたのか? 今後、どういう影響を及ぼすのか? それが最も大切だ。
今年のCOTYにおいて、『CR-Z』がもう一つの候補なのはわかっていた。もちろんいいクルマだ。ただし、賞をもらってもクルマ好きしか振り向かせないように思えた。かたや『ポロ』が取ると輸入車初なだけでなく、今までVWに目を向けなかった人まで振り向かせるきっかけになると判断した。
なにより最大のポイントは今の日本の“鎖国性”だ。ハイブリッドが素晴らしいと思い過ぎている。このままではクルマ世界を公平に見れない。日本の国益を損なうことにもなる。
よってあえてCR-Zとの差を最大限付けた。「この野郎!」と一部言われたらしいが、後悔はしていない。
配点は以下の通り。
VW『ポロ』:10点
スズキ『スイフト』:7点
日産『マーチ』:5点
マツダ『プレマシー』:2点
メルセデスベンツ『Eクラス』:1点
小沢コージ|バラエティ自動車ジャーナリスト
横浜市出身。自動車メーカー、二玄社『NAVI』編集部員を経 てフリーに。現在『ベストカー』『エンジン』『週刊プレイボーイ』『MONOMAX』時計ビギン』などの雑誌「carview」「webCG」「日経BPネット」「Vividcar」などネットに多数連載。愛車はポルシェ911 カレラ2、ロールスロイスなど。趣味はサッカー、スキー、ゴルフ、絶叫カラオケ!?