【e燃費チャレンジ 2010】ハイブリッドでのサーキット走行を終えて参加者の感想は

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  • 総合1位の矢野勝氏とジャーナリストの竹岡圭氏
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  • インサイトでトップの記録を出した吉廣良介氏(中央)
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7月24日に行われたエコラン競技大会「e燃費チャレンジ 2010 in 袖ヶ浦フォレストレースウェイ」。エントリーしたe燃費ユーザーの顔ぶれも、サーキット走行経験ありというベテランや、運転経験は豊富だがハイブリッドカーには乗りはじめたばかりというドライバーなどさまざま。競技コースを走り終えた参加者に感想を聞いた。

「サーキットの経験を燃費走行にも活かした」…プリウス 矢野勝さん

先進的なクルマに乗ってみたくて、5年前に4WDターボのスポーツセダンからプリウスに乗り換えました。普段は燃費といえば生活の一部ですが、その燃費をこういった一定のレギュレーションのもとで競うのは、スポーツのようで楽しいですね。普段は燃費が伸びるシーズンではリッター22から26キロくらい。年平均でも20キロはくだりません。

サーキットをカートで走った経験から、ハンドルを切りすぎて失速しないように気をつけました。が、一番効果的だったのは、妻に助手席に乗ってもらい、タイムキーパーをやってもらったこと。ペナルティ回避のためにむりやりスロットルをあおったりせずにすんだ。燃費競技があったら、また参加してみたい。

◆「燃費を向上させるためのワザを研究」…プリウス 安西稔さん

プリウスは生活の足、コンビニエンスなクルマとして買いました。実は古いスポーティカーが好きで、S30型フェアレディZなどを所有しています。燃費は悪いけど、ドライビングの楽しさはひとしお。プリウスはある意味、それと真逆のクルマなのですが、それに乗ったからには燃費が良くなければ意味がないと思い、買ってからプリウスの燃費を向上させるためのワザをウェブなどで調べて実践していました。

今日はそのわりには燃費が伸びず、残念でした。袖ヶ浦フォレストレースウェイはプレオープンの時に何度か走ったことがあり、サーキットに来る前、「1コーナーを抜けてからエンジンを止めて走って、下り坂では滑走して上りでチャージ・・・」と戦略を立てていたのですが、本番前のブリーフィングで基準タイム7分というのを知り、その戦略が崩れました(笑)。普段はリッター35キロ目標といった極端な省燃費走行はせず、平均して大体リッター25キロくらいですね。またチャレンジしたい。

◆「バルブ休止の領域を最大限に」…インサイト 吉廣良介さん

八王子から袖ヶ浦までの高速道路走行で、アクセルワークを工夫するなどエコランの練習をしながらやってきました。インサイトはあまりモーターの出力が強くないのですが、アクセルワークによってモーターだけでジリジリと加速してくれるポイントがある。エンジンのバルブが休止して燃料を使わない領域をなるべく外れないよう、瞬間燃費計とにらめっこしながら走りました。

とはいえ、決してすべてうまくいったというわけではありません。インサイトでトップを取れるとは正直、思いませんでした。成績が悪かったときに備えて家族を連れてこなかったのは失敗でした。表彰状を見せて自慢しようと思っています(笑)

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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