【日産 エルグランド 新型発表】今までにないミニバンのデザインを

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3代目となる新型『エルグランド』の大きな特徴は、駆動方式がFF化されたことにより、床が下がったことが挙げられる。実際に、2代目に対し95mm車高が低くなっている。商品コンセプトは“ロー&ワイド”だ。

「これまでは縦の長方形のクルマだったのが、低くなることと横にちょっと広げたことによって割合プロポーション的にも安定した感じになりました」と話すのは、グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部の山本年さん。

そして、そういったことをデザインとしてどのように表現するか、また、いままでにないミニバンをどう表現するかというのが大きな課題だったという。そこで、サイドビューではBピラーより後ろのピラーのボディ色をやめブラックアウトした。これにより、「横長でスリムな、ひとつのキャビンとして見せるようにしています。そうすることで、伸びやかさや、低くしたことによるスポーティさ、また躍動感を見せることが出来ました。これがデザインとしての新しいトライのひとつです」という。

これまではドライバー席があって、後ろのキャビンがあった。つまり、キャビンのためにドライバーがいるような構図だったものを、ひとつの大きな室内空間、セダン的な捉え方でこのミニバンを作ることがデザインとしての新しいチャレンジだったのだ。

もうひとつサイドには大きな特徴がある。それは、フロントフェンダー先端からキャラクターラインを入れて一度ドアミラー下あたりで切り返し、後ろに流す、“Zライン”と呼ばれるものである。山本さんは、「これは豊かな面の表現。単純な面を作るというよりは、陰影を付けることで、面の質感やいままでにない面の厚み感のようなものを表現したかったのです」という。

他にもボンネットも豊かな面構成となっており、「ぜひ洗車しながらタオルで撫でて欲しいです。そうすることで面の表情やデザイナーが何を作りたかったかを感じてもらえると思います」と新しいデザインのトライに自信を見せた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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