米国EPA(環境保護局)は、1984年から現在までの25年間に、米国で発売された車の実燃費ランキングを明らかにした。順位は、先代ホンダ『インサイト』が、29.93km/リットルで、ナンバーワンとなった。このランキングは、米国のユーザー燃費サイト、「Your MPG」の登録者が報告した実燃費の平均値を、ランキング化したもの。先に公開されたEPA燃費(いわゆる米国のカタログ燃費)ランキングよりも、実際の走行状況に即したデータとなるのが特徴だ。1984~2010年のユーザー報告の平均実燃費ランキング(単位はkm/リットル)は以下の通り。1:ホンダ・インサイト(2004~06年型)29.932:ホンダ・インサイト(2010年型)21.133:ジオ・メトロXFI(1990~94年型)214:トヨタ・プリウス(2010年型)20.665:シボレー・メトロ(1999年型)20.586:VWジェッタワゴン(2002~03年型)20.497:ホンダ・シビックハイブリッド(2003~05年型)20.328:ホンダ・シビックVX(1992~95年型)20.249:VWゴルフ(2000~03年型)19.9810:VWニュービートル(1998~2003年型)19.64EPA燃費ランキングに続いて、先代インサイト(2004~06年型)が首位。そのユーザー平均燃費は、30km/リットルに迫る29.93km/リットルと驚異的だ。これは、2000年型インサイトのEPA燃費、22.53km/リットルを3割以上も上回る数値。『NSX』のアルミ技術を応用した820kgの軽量ボディと、極限まで燃費を追求したIMAシステムの組み合わせは、現在でもトップレベルの燃費性能を維持している。またランキングでは、フォルクスワーゲンの3車種、『ジェッタワゴン』『ゴルフ』『ニュービートル』の3台が顔を揃えた。これら3台は1.9リットル直列4気筒ディーゼルに5速MTを組み合わせたグレード。現在、米国で人気を集めるクリーンディーゼル、「TDI」の先駆けとなったモデルだ。