シンプルナビだが基本機能は充実
ゼンリンデータコムが提供する位置情報・ナビゲーションサービスの総称が「いつもNAVI」だ。PC版から、ケータイ、Windows Phone(Windows Mobile)、そして昨年8月に投入されたのがiPhone向けアプリだ。
ケータイ版ではリッチな表現と多機能が特徴の「いつもNAVI」だが、iPhone版は比較的シンプル。機能はカーナビゲーション用途に特化されており、音声によるルート案内、交差点付近の誘導画像の表示、オートリルートなど、カーナビ同様の使い勝手を実現している。
案内時には交差点拡大イラストや、方面看板表示、ETCレーン案内などもあり、分かりやすさには十分配慮されている。また横画面モードでは、画面左に交差点やジャンクション/インターチェンジのリストが表示され、距離と通過までの所要時間、そして右左折/直進が出る。夜と昼とで地図の配色を変えるディマー機能、ルート探索時にルート周辺の地図をローカルに保存するキャッシュ機能など、使い勝手を配慮して練られた機能も数多い。
◆詳細かつ鮮度の高い地図と拠点データがウリ
ルート検索では経由地の設定、時間/距離などの優先設定など、ナビとしてひととおりのカスタムが可能だ。ゼンリンならではの詳細な地図をベースに、iPhoneのタッチパネル操作に最適化し、地図の拡大縮小や回転などを自由自在に行える。ブラウザの地図を触る感覚で二本指操作ができるので、直感的だ。
地図や拠点データはローカルではなくクラウド上に置く。この方式は、いつでも最新のデータが利用できる、アプリのアップデートが短時間でできるといったメリットがある。とくにゼンリンは地図会社だけあって更新頻度も高く、たとえば3月末に開通した中央環状の3号渋谷線・4号新宿線間は取材した四月中旬時点で既に反映されていた。
拠点データは、ゼンリン独自の周辺施設情報から全国約40万件の施設情報をサーバ上に持つ。フリーワードとジャンル別の検索により、ネット検索感覚で行きたい場所を簡単に見つけることができる。検索で見つけたよく行く場所をブックマークに保存しておけば、スピーディにドライブ計画を立てることが可能だ。
◆機能を絞って価格を下げたLite版もラインナップ
施設検索ジャンルは交通関連、くらしの施設、買い物、観光宿泊、娯楽・スポーツ、飲食に分けたジャンルそれぞれに含まれる10前後のサブジャンルから検索できる。
iPhone用「いつもNAVI」の販売価格は2800円。リアルタイムナビゲーションや音声案内などの機能を省いて費用を抑えたLite版も1800円で用意される。
アプリ概要
■利用料
いつもNAVI 年間利用料:2800円
いつもNAVI Lite 利用料:1800円
※Lite版は音声案内やガイダンス機能が省略される。月額350円の「ナビパック」として音声案内やリアルタイムナビゲーションなど「いつもNAVI」と同等の機能が利用できるオプションが用意されている。
■アクセス
App Store>ナビゲーション>いつもNAVI/いつもNAVI Lite
■公式サイト
ゼンリンデータコム iPhone用いつもNAVI
http://www.zenrin-datacom.net/iphone/index.html