幻のF1マシン、トヨタ「TF110」は実在していた。2002年以降、8シーズンを戦ってきたが、09年11月4日に苦渋の決断を発表し「F1撤退」を決めたトヨタ。しかし最後の最後まで継続か撤退かを検討していた証拠に10年を戦うためのTF110は、TMGスタッフの高い技術と勝利への欲求のなかで09年1月から基礎開発が始まっていた。しかし、決断はトヨタとして10年シーズンは戦わないということになった……。バーレーンでの10年開幕戦から54日あまり、10年5月5日にドイツ・ケルン郊外にあるTMGの工場敷地内でTF110のデモランが行われた。ちなみに車体完成後からどういう形であれTF110が実走行を果たすのは今回が初。ドライバーは現在もTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)に所属する中嶋一貴が担当した。
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