ヤマハ発動機は25日、トルコに二輪車の販売会社を設立したと発表、同日より卸販売を開始した。
新会社は、「ヤマハ・モーター・トルコ」(YMTR)で、ヨーロッパ統括子会社が99.999%、オランダ子会社が0.001%を出資した。資本金550万トルコリラ(約3.3億円)。
トルコではこれまで、代理店を通じて同社製二輪車を販売してきたが、将来の成長が見込まれるため、自ら進出する。
トルコは、人口7300万人、平均年齢28歳で、若年層を中心に、地中海沿岸域など、主に地方での交通手段の一部や都市部でのデリバリー用などに二輪車の需要が多い。2009年の年間総需要は約14万台だったが、EU加盟をにらみ、政治・経済が安定すれば、今後の経済成長が期待できるとしている。
新会社では、魅力ある商品投入に加え、販売網整備、ブランド浸透、アフターサービスなどを展開し、初年度の2010年に約6000台の二輪車販売、売上高15億円を目指す。