欧州フォード、EVの実証実験が第2段階へ…フォーカス を使用

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フォーカスBEV
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欧州フォードは22日、「ケルンEモービルプロジェクト」が第2段階に進むことを明らかにした。フォード『フォーカス』のEV仕様、『フォーカスBEV』を使用した実証実験を開始する。

ケルンEモービルプロジェクトは、2007年にスタート。商用車の『トランジット』をベースに、英国のスミスエレクトリックビークル社が10台のEVプロトタイプを製作。ドイツ・ケルンを拠点に、実証実験を行ってきた。

プロジェクト第2段階では、車両をフォーカスBEVにスイッチ。BEVとはバッテリー・エレクトリック・ビークルの略で、欧州仕様のフォーカスをベースに、大手部品メーカーのマグナ社がEVパワートレーンを架装した実験車だ。

モーターは最大出力136ps、最大トルク32.6kgmを発生。2次電池は蓄電容量23KWhのリチウムイオンバッテリーだ。最高速は136km/h、最大航続距離は120km。充電は230Vソケットにより、6 - 8時間で完了する。

フォードは、このフォーカスBEVを使った実証実験を行う。実験にはケルン市や地元電力会社、大学なども参加する予定だ。

フォードは2月のシカゴモーターショーにおいて、同社初の市販EV、『トランジットコネクトエレクトリック』を発表。米国では年内に販売が開始される。さらにフォードは2011年、第2弾のEVとして、フォーカスのEVを投入する計画。今回の実証実験が、市販に向けた重要なステップとなる。

《森脇稔》

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