BMWジャパンより12月にデリバリーが開始されたBMW『X5M』は、2007年にフルモデルチェンジした2代目『X5』をベースとした、“ハイ・パフォーマンス・スポーツ・アクティビティ・ビークル”である。
車名にMと付いているように『M3』や『M5』と同様、BMW M社が開発したモデルで、M社のモデルとしては初の4輪駆動であるという。また、同じく6速オートマチックも初の採用である。
このモデルの位置づけは、M3やM5などと違いX5のモデルレンジの“延長線”にある、とビー・エム・タブリュー株式会社広報室製品広報シニア・スペシャリストの前田雅彦さんは話す。
M3やM5はマニュアルトランスミッションやSMGを採用し、通常のモデルレンジのトップグレードではなく、Mシリーズのモデルレンジ内に位置づけられていた。しかしX5Mはその両方の位置を担うモデルとされる。
前田さんは「そのため6速オートマチックを採用するなど、非常に乗りやすくなっています』という。『X5』シリーズの一番高いモデルを要望される方にX5Mを提案しても違和感なく受け入れてもらえると思います」と語る。
もちろん、Mシリーズなので、4.4リッターV型8気筒エンジンは新開発のツインパワーターボ・エンジンを搭載し、その出力は555馬力にもなる。これはM5をも上回る数値となっており、その走りは十分Mモデルとして通用する。
価格は1440万円。