【新聞ウォッチ】自動車各社 生き残りの「事業仕分け」越年へ

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年12月25日付

●首相、辞任は否定 偽装献金事件、元秘書2人起訴(読売・1面)

●軽の2強、エコな新型車、ダイハツ・スズキ、燃費向上、巻き返し図る(読売・8面)

●トヨタが中国で4万3000台リコール(読売・9面)

●来年の新車「479万台」自工会、6年ぶり増加予想(朝日・10面)

●日通、宅配便から撤退、統合破談、日本郵便が事業吸収へ(朝日・11面)

●世界進出の試金石、ボルボ買収の中国・吉利(毎日・9面)

●ダイハツ95万台目標、来年世界販売、3%増見込む(毎日・9面)

●技術移転せねば工場接収、チャベス大統領、トヨタに通告(産経・9面)

●子育て世代も、未婚の男女も、「ひとつ上」の新タント ダイハツ、燃費さらに向上(日経・8面)

●政権100日どう読む暫定税率“維持”車関連業界がっかり、裏切り(東京・24面)

●円下落、株価に追い風、輸出関連が主導、追加緩和も効果(日経・3面)

●そこが知りたい、2010年の舵取り:日産自動車・志賀俊之COO(日経・11面)

ひとくちコメント

いよいよ年の瀬が迫ってきたが、このところ、各紙の朝刊を手にとってみてページ数が少ないのに驚いている。

歳末という特殊事情もあるが、きょうの各紙をみると、40ページを維持しているのは日経だけで、これまで40ページ前後だった朝日は32ページ、読売は28ページと毎日の26ページよりは上回ったものの、産経、東京と同じページ数である。新聞のページ数の増減は景気のバロメーターでもあるが、毎日は09年9月中間連結決算が2年連続の赤字となるなど、生命線の広告収入の激減が響いている。

それはともかく、自動車業界では外資系の日産自動車がすでに23日から冬休みモードに突入。新年5日まで14日間の「冬季休暇」に入っているほか、トヨタ自動車とホンダは年末恒例の社長会見を取り止めた。「先行きが見通せない」というのがその理由だ。見方を変えれば、各社とも生き残るための「事業仕分け」作業が終わらず、公表が越年されるからだろう。

そんな中、2010年の舵取りについて、きょうの日経が日産の志賀COOを直撃していてるが、円高対応については「企業防衛の観点から国内生産を海外にシフトするなどの動きが広がりかねない」と語っている。

年末年始は“ネタ枯れ”状態が続くとみられるが、こういう不透明な時期こそ“特ダネ”を探すチャンスでもある。「○×△工場再配置計画案」をはじめ、「○×△黒字化前倒し」とか「○×、△事業を売却」とか「○×トップ交代」など、年明けの元旦の紙面が楽しみである。

《福田俊之》

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