気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年12月24日付
●中国企業にボルボ売却(読売・2面)
●ヘリ調達中止で防衛省を提訴へ,富士重工(読売・9面)
●「25%削減なんて無理」温暖化対策、鉄鋼や電力予防線(朝日・10面)
●M・シューマッハF1復帰へ、メルセデスと契約(朝日・25面)
●鳩山政権の通信簿、公約達成7項目、6割着手 きょう100日(毎日・1面)
●10年度税制改正のポイント、自動車関連税、重量税、環境対応で税率に差(日経・3面)
ひとくちコメント
米自動車大手フォード・モーターが傘下のスウェーデンの「ボルボ」を中国自動車大手・吉利汽車の親会社である浙江吉利控股集団に売却することで基本合意したという。きょうの各紙が報じているが、取り上げ方は比較的地味。
しかし、日経が指摘しているように「世界の自動車産業における中国メーカーの存在感の高まりを象徴する」買収劇である。中国企業による自動車関連のM&Aは、すでに、中国の大手機械メーカーが米ゼネラル・モーターズ(GM)の「ハマー」ブランドを買収することで合意したほか、北京汽車工業が「サーブ」ブランドの一部資産買取を発表。米デルファイからブレーキ事業なども買収している。
国内でも空洞化が加速すれば、中国企業とより深い関係になる自動車メーカーや部品会社が増える可能性もある。隆盛の中国自動車産業が仕掛ける次のターゲットは案外、日本車ブランドかも?