NVIDIAや吉利ら3社、大規模AIモデルを車載化する「AIBOX」共同開発…IAAモビリティ2025

ThunderSoft AquaDrive AIOS + AIBOX
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サンダーソフト、ジーリーオート(吉利汽車)、NVIDIAの3社は、IAAモビリティ2025において、大規模AIモデルを量産車に搭載可能にする業界初のソリューション「AIBOX」を発表した。

自動車業界がインテリジェンス化へと急速に変革する中、ソフトウェア定義型車両(SDV)の進化の中心には大規模AIモデルが存在する。車内AIは単純なアシスタントから、より高度なマルチエージェントシステムへと移行しつつあるが、車両側(エッジ側)の計算能力の制約が、その普及における長年の課題となっていた。

今回発表された「AIBOX」は、この課題に対応するために3社が共同で開発したソリューション。サンダーソフトの「AquaDrive AIOS」とエヌビディアの「DRIVE AGX」車載コンピューティングプラットフォームを基盤としており、シームレスなリアルタイム推論を実現する。自動車メーカーは、プラグアンドプレイで導入でき、柔軟に構成可能なフルスタックのAIコンピュートソリューションとして、コストを削減しながら導入を加速させることが可能になる。


《森脇稔》

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