『フィアット500』(195万円〜)は、愛らしいデザインや快活な乗り味が魅力のイタリアンスモールカー。プラットフォームは『パンダ』がベースでボディはMINIよりも小さく、2ドアのみとなる。
エンジンは1.2リッター(69ps、10.4kgm )と1.4リッター(100ps、13.4kgm)で、変速機はすべて“デュアロジック”と呼ばれる5速セミATと、メカニズムは極めてベーシックだ。
その5速セミATには多少の慣れが必要で、ポロの7速DSGやMINIの6速ATのような扱いやすさはない。また、マニュアル車の用意がないのもクルマ好きには残念な部分。スポーティな走りを期待すると少々物足りない。
しかし乗ってしまえばそんなことも気にならず、意外に実用性や経済性にも優れるなど、しっかり者の面もある。最近では電動キャンバストップでオープン走行が手軽に楽しめる『500C』も登場した。