【VW ポロ 試乗】国産車と価格勝負できる…松下宏

試乗記 国産車
ポロ新型
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新型『ポロ』では“品質の民主化”をキャッチフレーズに開発を進めたとのこと。その志や良しで、確かに外観品質にしても、インテリア回りのデザインや触感などにしても、これまでのポロを大きく上回るレベルの仕上がりを見せている。文字通り『ゴルフ』に匹敵するクォリティといっていい。

当初の設定モデルは1.4リットルの自然吸気エンジンの搭載車だけ。63kW/132Nmのパワー&トルクは数値的には平凡なものだが、ポロのボディに対して必要十分な性能といえる。7速DSGとの組み合わせによって過不足のない走りを見せる。DSGにありがちな低速域のギクシャク感はわずかに残るものの、意識していなければ気にならないレベルだ。むしろDSGの採用もあって燃費が大幅に向上したことのほうが注目される。

10・15モードで17.0km/リットルというのは従来のモデルに比べると30%の向上幅となる。最も好感が持てるのは足回りで、ドイツ車らしいしっかりした安定感のある走りを示しながら、同時に乗り心地も上々のレベルに仕上がっている。硬さ一辺倒ではない乗り味が印象的だった。

横滑り防止装置のESPやサイド&カーテンエアバッグを標準装備し、メンテナンスパックのプロケアも付いて203万円の価格は、国産車と比較しても勝負できるくらいの設定といえる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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