フィアット500では走りが物足りない、という人にうってつけなのが、その高性能バージョンである『アバルト 500』(295万円)そして『アバルト グランデプント』(270万円)だ。
アバルトとは数々の伝説を残したチューニングファクトリーの名門で、アバルト500はその復活となったモデルだ。500/グランデプントともに1.4リッターターボエンジンを搭載するが、500には135ps/18.4kgmと5MT、グランデプントには155ps/20.5kgmと6MTが組み合わされる。その刺激的な走りは、トレードマークであるサソリのバッジにふさわしいもの。
ボーイズレーサー風のスタイリングも往年のアバルトを彷彿とさせ、大人の男性が乗ってもサマになる。絶対的な動力性能や完成度では、ライバルとなるMINI COOPER S(6MT)の後塵を拝するが、マニュアル車が前提であれば迷うに値する選択だ。アバルト グランデプントは左ハンドル&6MTという硬派な仕様だが、アバルト500は右ハンドルが標準。先日待望の左ハンドル仕様も登場した。
さらに過激な走りを望むなら、「エッセエッセ」仕様というチョイスもアリだろう(日本にはグランデプント・エッセエッセが発表済み)。エンジンECUやフューエルインジェクター、大型のギャレット製ターボチャージャー、BMC製エアクリーナーを装備して、最高出力は180PSにまで向上している。