メルセデスベンツ、小型車工場を拡充…2011年から次期 Aクラス、Bクラス 生産

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ドイツ、ラスタット工場
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ダイムラーは22日、ドイツ・ラスタット工場に6億ユーロ(約827億円)を投資して、設備を拡張すると発表した。2011年から始まる次期メルセデスベンツ『Aクラス』と『Bクラス』の生産に備えるのが目的だ。

ダイムラーはそれに先立つ16日、ハンガリー・ケチケメートにおいて、メルセデスベンツの新工場の起工式を実施。同工場では2012年から、次期『Aクラス』『Bクラス』に加えて、メルセデスベンツブランドの小型車2車種を生産予定。ダイムラーは、ラスタットとケチケメートの2工場を、小型車戦略の重要拠点に位置づけている。

ラスタット工場へは、6億ユーロ(約827億円)を投資。工場面積を6万6000平方mに拡張し、2011年の次期メルセデスベンツA/Bクラスの生産体制を整える。

同工場では1997年、初代Aクラスの生産をスタート。2005年には2代目Aクラスと初代Bクラスの生産が始まった。すでに両車の累計生産台数は、240万台を突破している。

ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、「我々は小型車のラインナップを強化する。ラスタットへの投資は、その一環」と力を込める。

スマートを除いたメルセデスベンツ乗用車の今年1 - 9月世界セールスは、前年同期比16%減の73万7600台。販売増のためには、中国やインドなどの新興国での新たな顧客開拓が欠かせない。その役割を担うのが、次期A/Bクラスと新型2車種ということになりそうだ。

《森脇稔》

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