日産自動車は第41回東京モーターショーに『NV200バネットタクシー』を出品する。このモデルは「NV200バネット」をベースとしたタクシー仕様である。
そのデザイン上の変更点は、「デカールとタクシー用の行燈。内装ではタクシーの機器をこういった形でどうですか、という提案をしています」とはLCV事業本部商品戦略・企画グループ主坦、福本聡さん。「それらは全く新しいところからの提案となっています」。
「例えば、従来だと、無線機や料金メーター、レシートを出す機械、クレジットカードを処理する機械等色々な機械がばらばらに配置されていました。それらをひとつにまとめました。料金表示も上の方に付けてキレイに美しくデザインしています。ひとつの提案として後付け感なくやっているのです。ナビの上には空車灯を設置し、こういう形でどうでしょうと提案をしています」
また、商品企画本部LCV事業本部商品戦略・企画グループチーフ・プロダクト・スペシャリスト、田村利徳さんは「当然FFなのでリアシート周りの足元はフラットです。従来のタクシー車はセンター足元にフロアトンネルがあって邪魔でした」と、クルマそのものの性格もタクシーに合っているという。
「今回のクルマは、国土交通省主体でやっている、地域のニーズに基づくバスタクシー車両に関わるバリアフリー車両開発という活動で、どういうものがユニバーサルデザインとして好ましいかを考えたうえ、このデザインを採用しました。2010年の発売を目指しています」