日産の新型EV リーフ…米国で2010年春に予約開始

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日産 リーフ
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北米日産は1日、新型電気自動車『リーフ』のオーダー受付を2010年春に開始すると発表した。納車は2010年末にスタートする予定で、すでに約2万2000人が関心を寄せているという。

新型『リーフ』は8月2日に初公開。ひと目でEVとわかる専用ボディに、専用パワートレイン&プラットホームを採用。モーターは最大出力108ps、最大トルク28.5kgmで、前輪を駆動。2次電池はラミネート型の小型リチウムイオンバッテリーで、蓄電容量は24kWh。最高速140km/h、最大航続距離160kmという実用性を備える。

充電はフロントノーズのソケットにプラグを差し込んで行い、家庭用200Vコンセントと急速充電器の2種類に対応。充電時間は200Vが約8時間。急速充電器なら約30分で80%までチャージできる。1回の充電での最大航続距離は160kmを確保した。

プラットホームはEV専用に新開発。車体骨格にバッテリーを支える構造体を導入するとともに、バッテリーパックにフレームを内蔵した構造を採用し、高い剛性や静粛性を達成する。

5ドアハッチバックの専用ボディは、全長4445×全幅1770×全高1550mm。『ティーダ』(全長4250×全幅1695×全高1535mm)よりもひと回り大きく、欧州ではCセグメントに属する。V字型の低いボンネットや、消費電力の少ないLEDを使用したヘッドランプ&テールランプが個性的だ。

リーフの乗車定員は5名。バッテリーを床下に配置するなどして、通常のエンジン搭載車と変わらない居住性を実現する。また、EV専用のITシステムを搭載。グローバルデータセンターに24時間接続でき、センターコンソールのモニターには、エネルギー残量に応じた到達可能エリアや充電ステーション位置を表示。エアコンと充電機能は、携帯電話から遠隔操作が可能で、リモコンタイマーによって、バッテリーの充電開始時間を設定できる。

北米日産は今回、2010年春からリーフの予約受付を開始すると発表。納車は2010年末を予定しており、まずはカリフォルニア州ロサンゼルスとサンディエゴ、ワシントン州シアトル、オレゴン州ポートランド、アリゾナ州ツーソンの5都市の顧客を対象に販売される。

北米日産によると、8月のリーフ初公開以来、約2万2000人からコンタクトがあったという。そのうち、約70%は前述の5都市に居住。また、全体の約50%は発売後、すぐにリーフに乗りたいと考えており、約45%は2‐3年以内の購入を示唆。全体の90%以上は、1日の走行距離が160km以内と、リーフの最大航続距離をカバーしているという。

北米日産は、2010年末までに2万台の予約獲得を目標に掲げており、東京モーターショーが終了次第、実車を披露する米国ツアーをロサンゼルスからスタート。2012年後半には、リーフの生産を日本だけでなく、テネシー州スマーナ工場でも開始する計画だ。

リーフの価格は2010年末に発表されるが、日産は高価なバッテリーはリース方式として顧客の負担を抑える方針。世界で最初にリーフのオーナーとなる米国の顧客にとっても、リーフの価格は気になるところだろう。

《森脇稔》

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