5代目スバル『レガシィ』はこれまで通り、「B4」、「ツーリングワゴン」、「アウトバック」と3つのボディタイプを持っている。それぞれに固有のテーマ、忘れてはいけないポイントがある。
ある程度の部分は共通化しながら、取捨選択をし3つのキャラクターを立てた、と商品企画本部デザイン部リードデザイナー、磯村晋さんはいう。
「ツーリングワゴンは伸びやかさ。一番伸びやかに見えるショルダーの見せ方を考えてデザインしました」
「いちばん立派でタフに見せたいのはアウトバック。アウトバックはB4やツーリングワゴンに比べ40mm全幅をプラスしているので、シリーズ中一番強いフレア周りを持たせることができました。Dピラーをカラード化して変化感を出すという要件もありましたが、これだけの厚みをちゃんと受け止められるだけの強さを持たせたいという思いもあったのです」
「B4はどこまで行ってもスポーツセダン。これだけの全高になってしまったセダンをどうやってスポーティに見せるかということで、モノフォルムというかクーペルックにしながらも勢いのある塊り感を出したのが特徴です」
最後に磯村さんは「それぞれに強いファンがいるのできっちり作り分けていきたかったのです」と語った。