「スーツのポケットに入るギリギリの大きさ」というnuvi205Wのディスプレイは4.3インチと小さく、そこに表示される地図情報はもともとたかが知れたもの。そこで最近は、「音声案内された場合にのみ、表示を確認のため画面に目をやる」というのが自分の使い方の基本になっている。音声案内の無い状態でこの先の進路をイメージするためには、ある程度の遠くが見通せる3D表示の方が都合が良いと気がついたからだ。
ところでドイツで使ってみると、その画面上に日本では表示されない項目が現れる事に気がついた。それは現在走行中の道路の制限速度表示。それも、「規制速度をオーバーした場合のみ表示される」というスグレモノ(?)だ。
予め地図データ内に記録された情報を用いるため工事による車線規制区間などでは実際の制限速度と異なる場面も見受けられたものの、制限速度が極めて現実的に決められた一方でその規制速度がめまぐるしく変わり、しかもそれをきちんとフォローしないと例え10km/h程度のオーバーでも検挙される可能性のあるドイツでは、これはとても有難い“実用装備”だ。
実は最近デビューのメルセデスベンツ『Eクラス』では、ルームミラー裏に備えられたカメラで路上の標識を読み取り、それをナビ画面上に表示するという同様装備が話題のひとつ。が、安価な“簡易ナビ”にそんな機能が盛り込まれているとは驚きだ。