ルノーは3日、ジュネーブモーターショーで『クリオ』(日本名:『ルーテシア』)のスポーツバージョン、『ルノースポール200』を発表した。最大出力を200psに引き上げた2.0リットル直4エンジンと、鍛え上げられた足回りを持つホットハッチだ。クリオにルノースポールが初設定されたのは2000年。以来、世界累計販売は7万台を超える人気車種となっている。今回はベース車のクリオがフェイスリフトを受けたのに伴う変更だが、その内容は単なる化粧直しだけにとどまらない。車名が『ルノースポール197』から『ルノースポール200』に変わったように、「F4RRS型」2.0リットル直4は吸排気系やコンピュータープログラムの変更を実施して、最大出力が197psから200psに向上。21.9kgmの最大トルクは不変だが、発生回転数は150rpm下がり5400rpmとなった。環境性能も良好で、欧州複合モード燃費12.2km/リットル、CO2排出量195g/kmを実現している。足回りはトレッドを前48mm、後ろ50mm拡大。ホイールベースは10mm伸びて2585mmとなった。リアのスタビライザー径は20mmから21mmへサイズアップ。新設計のダンパーを採用し、リアのスプリングレートは25%引き上げられた。アルミホイールは1本あたり1kg軽量化。また、6速MTは2速と3速のギア比を変更している。0-100km/h加速は従来どおり6.9秒だが、最高速は3kmプラスの227km/hに到達する。シャシーには公道走行からサーキットまでをカバーする「スポーツ」とサーキットに特化した「カップ」の2種類を設定。カップは車高をスポーツ比で7mm下げて低重心化を図ったほか、ステアリングのギア比を7.5%クイック化。さらにトータルで36kgの軽量化を実施するなど、サーキットでの戦闘力を高めている。スポーツ、カップともにブレンボ製ブレーキと215/45ZR17サイズのコンチネンタル「スポーツコンタクト」を装着された。外観はF1のノウハウを生かしたエアロダイナミクスを導入。バンパーの大型エアインテークはエンジン冷却性に配慮したデザイン。前後フェンダーは拡幅されており、フロントフェンダーにはエンジン放熱用のダクトが設けられる。リアにはツインエグゾーストとディフューザーを採用。このディフューザーやフロントバンパー中央、ドアミラーの色は、グロスブラックとアンスラサイトの2色から選択できる。内装はレザーステアリング、アルミペダル、イエローのタコメーター、シフトアップインジケーターなどを装備。ダッシュボードパネル、シートサイド&シートベルトの色は、イエロー、シルバーグレー、アンスラサイトの3色から選べる。前席はスポーツシートで「ルノースポール」のロゴ入り。オプションで軽量なレカロ製バケットシートも用意された。ルノースポール200は欧州で5月に発売。全長4017mmのコンパクトボディに刺激的なエンジン&足回り。ホットハッチの大本命といえそうなモデルだ。
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