シトロエンが2008年10月のパリモーターショーで公開したコンセプトスポーツカー、『GT by シトロエン』。このほど、その走行シーンが動画共有サイトで公開された。
同車はソニーの『プレイステーション3』の人気ソフト、『グランツーリスモ』と共同開発され、シトロエンが考える21世紀のスポーツカー像を具体化した1台。『グランツーリスモ5プロローグ』の仮想空間でのみ、その走行は可能だ。
しかし、このほどポーランドの「Gran Turismo.com.pl」がGT by シトロエンの独占取材に成功。実車の同乗走行の模様を、動画共有サイトで公開している。
前衛的なレーシングカーといえるルックスは迫力満点。ボディから分離したように見える前後フェンダーは皮膚を覆う甲冑を思わせる。前後マスクは、鎧を着けた戦国武将をイメージ。ボディサイズは全長4960×全幅2080×全高1090mmだ。
パワートレーンの詳細は未公表だが、グランツーリスモ5では「燃料電池を搭載した電気自動車」という設定。最大出力は782ps、0-100km/h加速3.6秒、最高速度330km/hという驚異的なスペックを発揮する。
さて、同乗取材の模様はオンボードカメラで収録され、その怒涛の加速にレポーターが驚く様子が紹介されている。また、加速のたびに過給音が聞こえてくることから、モーターではなくターボ付きエンジンを搭載していると推測できる。
GT by シトロエンは20台程度が限定生産されるという噂がある。もし本当なら、グランツーリスモから飛び出した市販車として、注目を浴びそうだ。