フォルクスワーゲンオブアメリカはSEMAショーで『CC』(日本名:『パサートCC』)の『エコパフォーマンスコンセプト』を発表した。3モードターボを採用し、パフォーマンスと燃費を両立させている。
ハイライトはエンジン。2.0リットル直4TSIユニットはターボチャージャーをAPR製の3ステージターボに交換。このターボはフルパワー、GT、エコの3モードを選択できるのが特徴だ。
フルパワーモード時は最大出力311ps、最大トルク43.3kgmを発生。GTモード時は252ps、37.1kgmと穏やかな特性となり、エコモードでは222ps、32.6kgmと燃費志向のスペックに変化する。
フォルクスワーゲンによると、エコモード時の燃費は市街地が11.5km/リットル、高速が14km/リットルとのこと。ベースになった『2.0T』グレードのAT仕様が市街地8.1km/リットル、高速11.9km/リットルだから、市街地で約40%、高速で約18%燃費が向上した計算だ。フォルクスワーゲンは「フルパワーモード時の燃費も、ベース車を上回る」と語っている。
強化された心臓部に合わせてブレンボ製ブレーキを採用。サスペンションはH&R製のスポーツ仕様に交換された。タイヤ&ホイールはヨコハマ製245/30R20サイズと10スポークのアルミホイールのコンビネーションだ。
カリフォルニアのVWデザインセンターが手がけた内外装は控えめなモディファイ。前後バンパーを専用タイプに交換し、トランクにスポイラーを追加。室内はレカロ製の本革バケットシートやピアノブラックの光沢パネルが、さりげなくスポーティなムードを演出する。
パワーアップしたうえに燃費も向上とは、まさに言うことなし。カタログ仕様として販売してもよさそうだ。