史上初の夜間開催となったF1シンガポールGP。28日、ダウンタウンに美しく浮かび上がる光のサーキットで開催された決勝レースは、波乱の連続となった。初めての試みとあって安全面などが心配されたが、序盤は落ち着いた立ち上がり。スタートも混乱なくポールポジションのフェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップを守り、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、キミ・ライコネン(フェラーリ)が後を追う。最初の波乱は14周目にルノーのピケjr.(ルノー)がクラッシュし、セーフティーカー導入。この機にタイミング良く、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、ロバート・クビサ(BMW)がピットストップしたが……。やがてピットレーンがオープンになり、トップ集団が続続とピットイン。その中で最初にピットに入ったマッサは、なんと給油リグが外れていないにも関わらずスタートしてしまい、給油ホースを引きずって走行してしまう。結局マッサはドライブスルーペナルティを受けて戦線から脱落。さらに暫定トップに立っていたロズベルグとクビサはピットに入るタイミングが早すぎたために、10秒ストップのペナルティを受けた。そんな混乱の続くなかトップに立ったのは15番手スタートのフェルナンド・アロンソ(ルノー)だった。終盤、マッサがコースオフして戻ろうとした瞬間に交錯したエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がクラッシュし、2度目のセーフティーカーが入る。さらに残り4周という時点でライコネンがターン10で縁石に乗り上てげクラッシュしてしまった。結果、アロンソが今季初優勝を飾り、ロズベルグが2位。自滅したフェラーリ勢を尻目にサバイバルレースを生き残ったハミルトンが3位に入った。日本勢の活躍は、トヨタのティモ・グロックが4位に入ったほか、ウィリアムズの中嶋一貴も8位入賞を果たし、ホンダのジェンソン・バトンが9位で完走。トヨタのヤルノ・トゥルーリ、ホンダのルーベンス・バリチェロはリタイアしてしまった。
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