日本デビューしたプジョー『308』のエンジンはチューニングの違いにより「プレミアム」と「シエロ」の140馬力と「GTi」の175馬力の2種類。ターボがついているといってもすべて排気量は1.6リットル。車格からいっても、もう少し上のバリエーションがあってもよさそうに思う人もいるだろう。
プジョー・シトロエン・ジャポンのマーケティング部の関博幸氏によれば、今後、通常のモデルではさらに大きな排気量のエンジン搭載の予定はないという。ヨーロッパでは排気量を小さくし、過給でパワーを稼ぐことがトレンド。今回のプジョー308はターボを搭載していることなどから、エンジンのパワーは車格に見合っている。
また、今後発売が見込まれるスポーツモデルの「308RC Z」についても、発表されたコンセプトカーでは同じ1.6リットルエンジンをターボで武装し、大出力を得ている。
なお、従来のスポーツモデルとは別に、小さな排気量のエンジンに過給でパワーを得る仕組みは同クラスのライバルとなるフォルクスワーゲン『ゴルフ』の「TSI」などで普及し始めている。
プジョーの関氏は、小さいエンジンに過給を行ってひとクラスもふたクラスも上の出力を得るメカニズムについて、理解を広めていきたいと語っていた。