ホンダは24日14時50分から東京モーターショーの二輪車ブースでプレスブリーフィングを行った。その中で、福井威夫社長は二輪車開発の方向性についてこう述べた。
「先進創造という個性に加えて、環境・安全に対して徹底的に取り組み、二輪車の本質的な楽しさ、つまり操る楽しみである“Fun”の要素をより高めていく」
まず環境への取り組みについては、フューエル・インジェクション・システムをさらに軽量・コンパクト化することで、小型二輪車にも順次適応を拡大し、同時に超低フリクションエンジンなどの新技術を投入して、さらなる燃費向上を目指す。
また、安全への取り組みについては、『ゴールドウイング』に世界で初めて搭載した二輪車用エアバッグをほかの機種への適用拡大を図る。さらにアクティブセーフティの領域では、ABS付き前・後輪連動ブレーキなどの先進ブレーキシステムを250ccクラス以上のほぼすべてのモデルに設定する予定だ。
一方、楽しさについては、二輪車用に新型オートマチックトランスミッション「HFT」を先日発表している。「これは、二輪車のダイレクト感ある爽快な走りを気軽に楽しんでもらえるFUN技術を具現化した一つ」と福井社長は話し、今回展示している「DN-01」に搭載した。
ホンダは環境・安全技術の開発とFUN技術の追求が二輪車市場の拡大のために重要と考えている。