ホンダが18日発表した2代目『フィット』、開発責任者の人見康平・本田技術研究所主任研究員は、開発に当たり「ど真ん中剛球勝負」の考え方で臨んだという。
初代モデルで評価された点を「何ひとつ失うことなく進化させる」ため、開発、営業、生産、調達といったすべての関係部門がそれぞれの目標をもってプロジェクトに参画した。
例えば調達部門は価格据え置きというターゲットのため、早期から中国やタイでの部品調達の可能性を調査、開発部門にフィードバックした。新モデルの海外調達部品は、電装品やエアバッグ関係など金額ベースで17%と初代の3倍以上になったという。
また、フィットを現地生産するタイや中国の生産担当者も開発段階から参画。それぞれの工場設備に応じた試作を通じて改善点を設計に反映させた。新モデルの進化は「各部門が高い目標をもって連携した成果」と人見氏は胸を張る。