「CEATEC JAPAN 2007」でパイオニアは、カーナビの新製品や車載用高級スピーカーなどと同時に、研究・開発中のシステムの展示も行った。体験に順番待ちの列ができていたのが、独自の裸眼立体システム「3Dフローティングビジョン」だ。
特に車載用というわけではないのだが、今回は空間センサーやタッチパネルと組み合わせ、カーナビに仕立てての出展となった。
ほしい情報をタッチパネルで選択すると、コンビニならコンビニの建物が、ATMならATMの機械が立体映像として浮かぶ。それをマップマップ側(今回は左)に押しやるように手首をスナップさせると、小さなアイコンに分割して飛んでいって、マップ上に配置されるという具合。いらないときは、ゴミ箱側に手首を振って、ポイッと捨てられるわけだ。
サンプルは、カーナビとしては非常に大型で設置スペースの問題があるし、使い勝手もまだまだ改良の余地があるが、ユーザーインターフェースの進む方向のひとつとして考えられるものであった。