ヤマハ発動機は、後輪モーター型ドライブユニット搭載の電動ハイブリッド自転車『PAS』などの不具合が見つかり、自主改修することに関する経過報告を公表した。
同社は、PASの欠陥が判明、5月15日の経済産業省に報告したのを機に、自主改修に関わる対応を円滑に行うために、同日付で社内に「PAS改修対策本部」を設置した。同本部は、顧客からの問い合わせに対応する「コールセンター」、顧客の車両の改修を行う「改修チーム」、実車の確認を行う「調査チーム」で構成する。
コールセンターは最大95人体制で、これまでに顧客から1万3371件の問い合わせがあった。同社スタッフとサービス協力店の約100人で構成する改修チームが、全国のPAS取扱店の協力を得ながら、全国7カ所の改修センターで、改修作業(部品の無償交換など)を進めている。調査チームは、約30人体制で重大製品事故情報について、製品の不具合に起因した事故であるかの確認を行ったとしている。
また、事故7件とした5月15日の自主改修発表以降、5月16日から24日までの期間に、全国の顧客から事故に関する情報が新たに追加で寄せられ、消費生活用製品安全法の重大製品事故として、5月25日、経済産業省に18件を報告した。
このうち2件については、同社での調査の結果、製品起因の可能性が高い事故との認識、残りの16件については、現在、調査中としている。