クルマそのものの評価というよりは、レクサスというブランドを評価しました。
昨年からのブランドローンチの第一章を完結させ、プレミアムなブランドをイチから作り上げたという、労いの意味合いが強いです。
マクロ的な視点で『LS』は、トヨタ『セルシオ』からそんなに大きくは変わっていないという声も聞かれます。
メルセデスやBMWがバカ売れのニッポンの高級車マーケットで、日本人・日本車としてこの状況を打開して欲しいと思っていたところに出現したレクサスの挑戦は、判官贔屓ながらも応援していきたいと思わせるものがあります。
味わいであるとか、風格であるとか、欧州のプレミアムブランドと比べるにつけ、まだまだ及ばない部分があるし、それを克服することは、サッカーのワールドカップで日本が優勝するくらいの難しさがあると思います。
現状は、いうなれば“高級車ワールドカップ”に出場したジーコ・ジャパンといったところでしょうか。今後も期待したいです。(談)