日本専用モデルの5ナンバーミニバンとして開発されたモデル。専用のプラットホームによって足入れをスムーズにすることで、このサイズのボディでもミニバンとして成立することを証明した。
搭載エンジンも1.8リッターと2リッターで5ナンバーの枠内にあり、あくまでも国内市場を考えた設定だ。1.8リッターエンジンは大人4人を乗せて箱根の山を走ったときには、もう少し力強さが欲しいと思ったが、2名乗車で都内を走ってみたらそんな不満は感じなかった。必要にしてじゅうぶんな動力性能といえる。
2リッターエンジンのほうは走りに余裕があり、CVT(4WD車はAT)との組み合わせによる走りの滑らかさも特筆される。
ミニバンとしての乗り心地のよさを考えると標準系がいいが、17インチタイヤを履いた「RSZ」も決して乗り心地はスポイルされておらず、ひとりで乗る機会が多い人にはコチラがお勧めになりそうだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
松下 宏| 自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。