ズバリ、軽の輸入車。もちろん国産だけど、輸入車的存在なんだよこれは!
ターボエンジンをリヤに置いたミッドシップレイアウトを採用、デザインも未来のシティ・コミューター風の超意欲作。
走りは異次元の素晴らしさだが、荷物はあんまり積めませんね。『スマート』っぽい顔つきは、子供の頃みた未来予想図の世界。落ち着いた車内は欧州車テイスト。「脱・軽」「脱亜入欧」という意図が汲み取れる。
でも、ティッシュ固定トレイがあるのはやっぱり日本車。ティッシュはクルマの必需品です。前後タイヤの間隔が超長く、乗り味は軽のソレではない。三菱が全身全霊を込めて開発。その情熱に目頭が熱くなるぜ。
走りは軽のスーパーカー。かつてのポルシェ『911』すら思わせるマニアックさがある。値段も、一番高いのは161万円というスーパー軽。既存の軽に飽き足らなくなった人や、悟りを開いて輸入車にも飽きちゃったという仙人にオススメだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
MJブロンディ|大乗フェラーリ教祖
1962年東京生まれ。慶大卒。編集者を経てフリーライター。愛と幻想と市場経済を核とした自動車読み物のほか、高速道路問題に超絶真摯に取り組む。『聖典版 そのフェラーリください!』等著書多数。