ダイハツ工業の箕浦輝幸社長は5日、東京で開いた新型『ムーヴ』の発表会見で軽自動車の販売シェアについて「トップを取るということには注目していない」と述べた。
軽販売首位のスズキが今年度3万台の減産を打ち出したため、ダイハツの首位浮上が濃厚となっている。箕浦社長は、シェアは「収益やクルマを造る体質を強化し、結果としてついてくるもの」と、従来の見解を繰り返した。
さらに販売会社へのインセンティブ積み増しなど「無駄なお金をつかってトップになるとか、シェアを上げようとかは考えていない」とも述べた。ダイハツにとっては「グローバル展開」が重要な経営課題だとし、「そのためにも体質強化に努める」方針を強調した。