気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2006年9月29日付
●都道府県・政令市 飲酒運転厳罰化6割、福岡事故後本社調査「免職」23自治体に(読売・1面)
●日産・ルノー GMと資本提携見送り、ゴーン社長「時期尚早」(読売・2面)
●米投資会社GM株買い増し表明、日産とのら提携促す圧力(読売・10面)
●皇室の新専用車、初めての“出番”(読売・38面)
●「ぜんそく」都の助成金、新救済策メーカー次第、自工会負担に賛否(朝日・2面)
●車庫入れ名人に! ホンダが支援システム開発(毎日・8面)
●マレーシア輸出関税免除申請へ、ダイハツ(毎日・8面)
●三菱ふそう、またリコール不手際、決定4カ月後届け出(毎日・31面)
●パリ、モーターショー低燃費競う(東京・8面)
●志賀俊之・日産COO「メリット出す精神で」 提携交渉で(日経・13面)
ひとくちコメント
10月半ばまでの結論を控えて日産自動車・ルノー連合とGMとの提携交渉が難航しているという。きょうの読売が「資本提携見送り、ゴーン社長時期尚早」と報じたほか、各紙が「埋まらぬ溝」(朝日)、「思惑の違い鮮明に」(毎日)などと伝えている。
日経によると、志賀俊之・日産COOは提携解消について言明を避けたものの「一社でもメリットを見いだせなければ提携は成立しない」との見方を示したという。また、「ゴーン社長は北米事業強化への意欲が強く、会談後の会見ではGMとの提携がうまくいかなければ何ができるか考えると述べ、フォードとの提携を模索することを示唆した」(毎日)とも伝えている。
こうした中、「GMの大株主である米投資会社トラシンダがGM株を10%超まで買い増す意向を表明した」と、各紙が報じている。GMやフォードが求めているのは業績不振の日産・ルノー本体ではなく、ゴーン社長自身の経営手腕のようにも思える。