トヨタ自動車は19日、東京都渋谷区の新国立劇場で高級ブランド、レクサスの旗艦モデル『LS460』の発表会を行った。その記者会見の席上、渡辺捷昭社長はLSの投入で「プレミアム市場を活性化していきたい」と力強い口調で述べた。
国内の自動車市場は軽自動車を除くと非常に厳しく、市場全体のパイを増やすのは難しい状況になっている。そんななか、プレミアム市場は徐々にではあるが伸びている。
プレミアム市場は昨年8月にレクサス『GS』『IS』『SC』が発売されるまでは月間1万2000台ほどだったが、それが今年の1月−8月には月間1万4000台にまでに増えた。
これは、レクサスが登場したことによって、輸入車業界が負けじと高級車販売に力を入れたためで、渡辺社長は今回のLSでプレミアム市場がさらに活性化すると見ているわけだ。
「特定の顧客ということではなく、できるだけいろいろなお客様に買っていただきたい」と、渡辺社長は幅広い顧客をターゲットにしていく方針だ。