ビッグ3の販売はスローダウン…5月

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各自動車メーカーの5月の販売台数は来週にも発表される予定だが、それに先だってメリル・リンチ社のアナリストが販売分析報告を発表した。

それによると、5月はガソリン高の影響もあり、6大自動車メーカー(アメリカではビッグ3はもはや死語、トヨタ、ホンダ、日産を合わせてビッグ6という言い方が定着しつつある)のうち4社までが販売減少となると予測している。4社とはGM、フォード、ダイムラークライスラー、日産。トヨタとホンダに関しては、燃費効率の良いモデルのおかげで5月も販売は安定している。

具体的な数字として、5月の販売台数は前年同月比で3.8%減が見込まれ、ここから年間販売台数を割り出すと1620万台となる。これは昨年5月時点での1660万台を下回る。

また、全米のガソリン価格平均は今週の時点でガロンあたり2.88ドルで、これは昨年同期より36%の上昇だ。こうしたことから消費者自信指数が4月より下がり始めており、今後の消費活動に影響を及ぼしそうだという。

また、メリル・リンチではこうした現状が改善されない限り、特にGMとフォードはさらなる減産、インセンティブの必要性に迫られる、とも予測している。その減産割合は、両社ともに10%に迫るものになりそうだ、というのがメリル・リンチの見解だ。アメリカの自動車メーカーにとって、明るい材料は今の所みあたらないようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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